ミニミキサーの制作 その2

ミニミキサー制作、前回の続きです。

 

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まずはケースの穴あけ作業。

コレが一番メンドクサイ。

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マスキングテープ貼って穴の位置を決める

ポンチでヘコミを作って2.5mmの下穴を開ける

5mmの歯で穴を広げる

リーマーでそれぞれの直径に合わせた穴を完成させる

 

文字にするとこんなカンジ。

 

バケツの中で穴あけしますが、ドリルの風でクズは飛び散ります。

靴下とかに付くと厄介なので、マメに掃除機かけます。

 

 

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穴の仕上がりは汚いです。リーマーなので・・・

でもナットで隠れるので無問題。

 

 

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フロントは、左からステレオ4chのインプット、ヘッドフォンアウト、マスターボリューム、電源ランプ。リアは2chのアウトとAC/DCアダプター(9v)のインプットです。

 

 

今回、基板の固定はスペーサーとホットボンドを使用しました。

配線非常に見苦しいですが、よしとします。

ボリュームの軸が傾いているように見えますが、これはナットを本締めしていないせいです。

 

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オーディオインターフェイスとDIと一緒にセットしました。

収まり具合は良い感じ。

 

ヘッドフォンのレベルは低いままです。

アリモノの回路図で別基板で作るかな~

 

 

 

 

 

ミニミキサーの制作 その1

今日はミキサーのお話です。

音源制作には欠かせないアイテムです。

 

いままで「とらや」はこんなミキサー使ってました。

YAMAHA O3D。

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以前は、ラック10段以上のハード音源やADATなんかをつなげて、さらにコイツでオートメーションMIXさせてた時期もあります。PCベースの録音に移行する前だから20年位前ですね。

 

時代は流れて音源はソフトウエアになり、もちろん録音もCubaseなので、所有するハード音源はMPC-3000とMOOGだけ。他にはKORGのWave Drum Miniを接続するくらいシンプルになったので、こんなデカい大げさなやつはさすがに必要ない。

オーディオIFも4chだし。

 

そこで、ステレオ4ch位のシンプルな小さいモノに入れ替えようと考えました。

キモは「PC起動しなくても複数の音源をモニターできる」です。

普通にハードオフヤフオクなんかで見つくろってもいいんだけど、今回、自作で行こうと決めました。

 

こんなカンジ。

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ネットで検索した回路図を参考に、今まで培ったノウハウを駆使して作成した回路図がコレ。もう手描きは卒業しました。

HPと書いてあるのはヘッドフォンアウトなんですが、その左側はジャックに付属してあるスイッチのつもり。ヘッドフォン挿しているときはメインアウトをミュートする仕組みです。

それと、INPUTもスイッチ付きジャックをつかって「L/MONOとR」みたいな仕様にします。

 

 

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1chモノラルの原理試作も上手くできたので、本製作にGO!

 

基板はこちら。

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ジャック関係とオペアンプは以前ハードオフで買ったジャンクミキサーから取ったものがあったので、パーツ代は金属ケース込みで3,000円にも満たないかんじです。

 

現在、80%完成しています。

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それでですね・・・

 

ヘッドフォンアウトのレベルが異常にに低いんですよ。

帰還部分の抵抗値はあれこれいじってるんですが(基板の下に足の長いままの抵抗が見えてます)・・・

 

2~3日あれこれ悩んで解決しないので、「どうしようかな~」って悩んでます。

メインアウトは良いカンジなんですけどね。

 

だから

安直に回路図見て作らないでね(はあと)

 

だれか

コメントで間違いをそっと指摘してくれると嬉しいな(はあと)

 

多分、次回に続きます。

 

 

大失敗

昨日、入間ジョンソンタウンの「カフェ彩の森」で行なわれたアコフェスに出演させていただきました。

 

最近Martinのアコギをよく使うようになってきたのですが、ピックアップ「陳さん」を手に入れ、それをドライブペダルのDLS経由でPignoseで鳴らす。さらに同じアンプにWave Drum Miniもプラグインする、という無茶な音の鳴らし方を実験しました。

昨日の本番で・・・

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結果、大失敗。

 

 最大の敗因はPignoseのヘッドルームを大きく見積もりすぎていたということ。

豚鼻さかさま、つまりVol.=5であんなに歪むとは思わなんだ。

やっぱ、ちゃんと事前に本番音量で確認しないとダメですね!

 

まず、Wave Drum Miniはコンガのループを鳴らしたのですが、歪んじゃってノイズミュージックみたいになってしまった。1曲終わってすぐにPA出しにチェンジしました。

 

そしてギターも。

Martinどころか「アコギじゃなくて良くね?」みたいな音になっちゃって。

「あのおじさん、なにがやりたいんだろう?」な状況に・・・

程よくサチったヘッドアンプのイメージを抱いていたのですが、テレキャスのリアにファズかましたみたいな音になっちまった。

 

完全に自分のせいでした。

ごめんなさい。

 

480円の「陳さん」は別に悪くない。

まだ捨てちゃダメだ。

 

 

PignoseとD-41とその他いろいろ

数々のギタリストの垂涎の的、BOSS:OD1。

ついに復刻です!

www.boss.info

 

3種セットの販売方法やその価格、あるいは中身のオペアンプなどの仕様など、色々物議を醸し出しそうな気配もありますが、今まで復刻というものをしてこなかったBOSSの記念すべきトピックです。

 

みんな、買おう!

 

 

 

という訳で、BOSSのエフェクターは1個も持ってないとらやですが、最近、Martin D-41 with 陳さんとPignoseの組み合わせにめっきりのめりこんでおります。

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Pignose君も色々ありまして・・・

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年寄りなので、電解コンデンサーを交換しました。

但し手持ちで容量が一致するやつだけ。1000μFなんて持ってないよー。

 

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次に、普通のカタチのACアダプターソケットに交換。

でもウチのPignose君、ACアダプター使うと「ブーン」てハウリングするんだよね。5弦のC音くらいの高さで。で、開放弦を6本ガンて鳴らすと止まったりする。わけが分かりません。

誰か分かる人いませんか?

 

さらに・・・

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D-41に装着したピックアップ「陳さん」のOUTをCatalinbread:DLS(自作)に繋ぎます。積極的に歪ませに行きます。

 

上に写ってるミキサーはKorg:WAVE drum Miniを割り込ませるために使用しています。

www.korg.com

 

そう。歪ませたMartinとWAVE drum MiniをまとめてPignoseから鳴らそうとしています。

Pignoseもボリューム上げていくとそれなりに歪むので、どんな音になるか楽しみです(家庭音量では歪むまで音量上げれないので)。

 

あと、ミキサーのほうはInput Levelツマミをつけているので、こちらをゼロにしておけば、曲の終わりとかでWAVE drum Miniの音を瞬時に消すことができます。音を出す時はバイパスにしておき、音を消したいときにゲインゼロ状態の回路を有効にするという仕組みです(ON/OFFされるのはInput Levelツマミのみ)。

センドリターン用に空間系エフェクターを想定して作ったものなんですが、意外なところで役に立ちそうです。

 

楽しみですねー。

市場価格で50万円を下らない名機「D-41(72年製)」。そこにへばりついた480円のピックアップ「陳さん」。マーシャルイミュレーターとして名高い「DLS」。そんなギターサウンドとともにPignoseにぶち込まれる「WAVE Drum Mini」。

 

7/22(土)のアコフェスにはこんな布陣で参戦予定です。

スティービーワンダーの「Sperstition」、E♭で演奏しますので、曲知ってる方はぜひ一緒に演りましょう!!

 

樋口 晶之さんの訃報

7月3に日本を代表するドラマーである樋口 晶之さんが亡くなられました。

63歳という若さでした。

ご冥福をお祈りいたします。

 

2011年頃、師匠を通じて数回一緒に演奏させていただいたことがあります。

輝かしい経歴と裏腹に非常に物腰の穏やかな方でした。

本当にショックです。

 

中学生でまだ2本しかカセットテープを持っていなかったとき、そのの中身(60分)は、1本がVan Halenの1stアルバムと余白にはJeff Beckのブロウバイブロウの一部が、もう1本にはDeep Purpleのマシンヘッドと余白にはCreationのスピニングトゥホールドのシングル版が入っていました。

 

樋口さんのドラムは本当に憧れの的でした。

 

それから30数年後の2011年に、ご一緒させていただく機会に恵まれるのですが、初めてお会いしたときに噛みながらも「中学時代から憧れてました。よろしくお願いします。」のご挨拶ができたのは、今から考えると、本当に夢のような出来事です。

 

当時の舞い上がった僕は、「スピニングトゥホールド」をセットリストに入れさせていただいたのですが、本当に快く受け入れてくださり、最高の宝物になりました。

動画もあり皆様にも見ていただきたいのですが、今はやめておきます。いつか追悼の意味でアップできたらなと考えてはいます。

 

樋口さんが、日本のロック/ソウルの黎明期に皆にお手本を示していただいた功績は、かけがえのないモノです。

70年代という時代の中で世界に通用する本物の音楽性を兼ね備えた数少ないミュージシャンでした。訃報は本当に残念ですが、唯一の救いは亡くなる直前までドラマーとしてご活躍されていたということです。

使い古された表現かもしれませんが、樋口さんの音楽は日本中の音楽ファンの中で行き続けています!

 

僕も、樋口さんから教わった事を少しでも伝承できるようがんばって生きたいと思います!

ありがとうございました。天国でもGood Grooveを奏で続けてください!!

 

 

 

 

アコギに激安ピックアップを載せてみた

先日、ディズニーシーに行ってきました。

相変わらずの世界最高峰のエンターテイメントを見てきました。

創り手目線で観ると、その唯一無二の圧倒的なクオリティーに驚かされるばかりです。

アトラクションは2個しか乗らなかったけど、全然満足!!

 

特に、池のショーの音が半端ないイイ音でびっくり!

検索してみてさらにびっくり!

 

ディズニーリゾートの音の秘密 | ディズニーリゾート攻略情報

こちらで音響のことが説明されているんですが、僕の予想をはるかに超えるこだわり方でした。

さらにメインスピーカーはメイヤーといって、世界のトップクラスのアーティストがPAに使用しているハイクオリティーな製品だったんですね~。

 

そして、そこから流れてくる音楽は、本物のディズニーミュージック。

もはや説明不要。

スタイルやジャンルはともかく、全ての音楽表現者の圧倒的な見本だと思います!

がんばろう!

 

 

という訳で、本題です。

先日ご紹介したD-41ですが、LA BagsのPUを載せるプランがあり、アクティブとパッシブで迷ったりしてたんです。

 

その時、アマゾンで目に入ったのがこれ。

Amazon | アコースティックギターをエレアコに!穴開け加工不要 ギター・ピックアップ | アコースティックギターパーツ | 楽器 通販

 

エーーー?!

480円??? なんじゃこりゃ?

しかも100以上のレビューがあり、星4つ!

 

で、早速手に入れてみました。

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サウンドホールの下側にマウントしたのは、上だと僕の場合ピックとかがあたってノイズになりやすいためで、音質のためというわけではありません。

 

まだ、大きい音を出してないので分かりませんが、ブリッジピエゾとかよりも全然よさそうです。

EGっぽくはなりますが、オベーションとかもギターアンプにつなぐのが好きだったりするので、むしろ僕にとっては好都合。

 

音はこんな感じ。

soundcloud.com

 

前半がPignoseで鳴らしたもので、後半がDIのライン録音。

XoticのRC Boosterのみ、両方で使用しています。プリアンプ的役割ですね。

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どうでしょうか?

特にDIのほうで低音がブーミーになっているのが気になりますが、ライブ用でしか考えてないので、低音はカットすればよろしいと思います。若干クランチな音にしようと思うし。

 500円でこれなら星4つつくわ~。

 

ルックスはかっこ悪いしケーブルも安物だけど、タバコ1ハコ分の働きは充分してくれるはず!

今、コイツに「陳さん」と名づけました。

 

多分だけど、7/22に行なわれるカフェ彩の森のアコフェスで、D-41+陳さんのサウンドが楽しんでもらえます。

ameblo.jp

 

あと、こんなのも手に入れて練習してます。

WAVEDRUM Mini - DYNAMIC PERCUSSION SYNTHESIZER | KORG (Japan)

 

「一人とらや」も進化するんです!

お近くの方は是非!

 

 

MR-Rack ロータリーエンコーダー交換

今回はシンセ音源のお話

エンソニックというメーカーのMR-Rackという音源を所有しております。

 

エンソニック(ENSONIQ)は、80年代に画期的な価格帯のサンプラー「ミラージュ」を引っさげ楽器業界に参入するも、90年代後半、同じくサンプラーメーカーであるE-MUに買収されてしまった短命なアメリカのメーカーです。

個性的な製品を数多くリリースし、現在でもファンは多いのではないでしょうか。

現在では買収した側のE-MUも多分存在しないと思います。

E-mu Systems - Wikipedia

 

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液晶の両サイドにあるロータリーエンコーダーで音色を指定するのですが、左側がバカになってしまい、ずっと放置していました。

 

治すとなると、安くはない修理代を払って専門業者に依頼するか、自力で何とかするしかないのですが、僕は迷うことなく後者を選択。

メーカーごとディスコン状態なので、部品の入手が大変でした。 

 

部品の製造元はBournsというメーカーで、型番はECW1D-C28-BC0024となっています。 国内の部品問屋等では在庫品が見つからず、「MOUSER」という部品通販専門のサイトで見つけることができました。

http://www.mouser.jp/Bourns/Sensors/Encoders/ECW-Series/_/N-ae944?P=1z0zlsdZ1z0ye62

 

1個¥500程でアメリカから直輸入です。今回スペアも考えて2個購入しました。送料/手数料とあわせて¥3,500ほどで済みました。

 注文から5日ほどで届きました。便利な時代ですね~。

船便で半年近くかかったあげくどこかで行方不明になるんじゃないか、なんて不安に駆られていたのですが、いらぬ心配でした

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左がMR-Rackから外したもの、右が今回届いたものです。

高さが違うのは、部品の足の分。基板に挿して余った部分を切り落とします。

 

 

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本体からパネル部分の基板を取り外します。

数本のねじを外すだけです。

 

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こちらが外したパネル基板。

液晶の左側がエンコーダーを外した状態です。ここに先ほどの新品を取り付けます。

 

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基板に差し込んだところ。

3本の端子と4本の固定用の足が出ているのが分かるでしょうか。

ここをハンダ付けして余った足を切り落とせば作業完了です。

 

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パネル基板を本体に取り付け、本体から来ているハーネス2本をつなぎます。

ここで電源を入れ動作チェック。

見事に復活です!

 

デジタル機器とはいえ、端子3本だけのハンダ付けなので楽勝といえば楽勝な作業でしたが、部品入手などの段階から結構大変な思いをしたので結構充実感に満たされています。

 

あとは元通りに組み立てるだけ。

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拡張ボードは、当時高い評価を受けていた「Urban Dance」と「Real World」が刺さっています。

 

ローランドやヤマハ等の国内製品と違い、リアルさには欠けるがぶっとい音色が個性的な一品です。

 

今度の音源制作にはコレを使おうと思います。ソフト音源と勝負させます。

MRの勝ちでしょうけど。

 

 

他にはギターアンプ「Pignose」の電源を9Vスナップ化をしてたり、最近電気屋さん率の高いとらやでした。

 

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 それではまた!