「一人とらや」を演るにあたり、オケ(ドラムとベースのパート)を仕込む必要がありますが、今回はそのお話しを。「一人とらや」というのは、打ち込みと僕のギター/ボーカルで演奏するっていうスタイルです。
まずはCubaseにメロディー/リズム/ベースなどを打ち込みます。
そして仮歌やギターを録音し、アレンジしていきます。
レパートリーはR&Bが中心ということもあり、元曲はホーンやストリングス、ピアノなんかがたくさん入ってるので、最低限の楽器構成で成立させるためのアレンジ作業はなかなか勇気がいります。
「一人とらや」では、中途半端にやるよりも「ちょっと足りない」と思うくらいの方がソリッドで宜しい! という方針で行きます。パートの足りないぶんは個々の音の太さで勝負です。ドラムとベースとコーラスだけ仕込みます。
で、「太い音」はプラグイン音源じゃちょっと難しいので・・・
まずドラム。
HipHop界ではド定番のAKAI / MPC-3000。
これにリンドラムのサンプルをぶちこみます。
ネタはモノラル。パンも全部モノラル。ベロシティー(強弱)は全部127。
ああ、男らしい!
次はベース。
借り物なんですが、MOOG / Minitaur。
和音非対応のアナログシンセです。電源投入直後はチューニングが安定しません。
こちらもベロシティーは127固定でブンブンいわせます。
ああ、実にに男らしい!!
そしてさらに、
Cubase のMIDIデータをさっきのMPC-3000にぶちこんで、そちらをシーケンスマスターにします。所謂MPCグルーヴというヤツです。PCと違い、8小節単位でリズムがよれるという、実に人間的なマシンです。
それをYAMAHA / MT50に録音していきます。カセットテープです。オーバーレベルでぶっこみます。太さ倍増です。
その後、カセットテープからCubaseに再録音してMIX。ステム化したWAVファイルをデジタルMTRのZOOM / R8に送って出来上がり!
どう? ぶっとい音が出そうでしょ?
ん? 訳わからん?
いやいや、見に来てくれれば、納得のぶっとさですって!!
それで、新しいテレキャスもぶっといんだって、これが! 次回はテレ紹介でも?