ラックマウントのエフェクター

40代以上の人は多分よく知っている、ラック式エフェクター


f:id:torayamusic:20161017224202j:plain
こんなの・・・



最近はめっきり目にしなくなりました。

「とらや」は一番多いときで12段のラックを使ってました。

今から思うと正気の沙汰ではありません。


今は足元に3~5個くらいで充分。

何でそんなに状況が変わったのか?



まずはコンパクトエフェクターの劇的な性能向上でしょう。

f:id:torayamusic:20161017224249j:plain
このTCのディレイなんてツマミ3つしかないけど、USBでPCと繋いでそっちからパラメーターを「これでもか」って位弄れます。
さらに、アナログドライブスルーとかいってドライ音はデジタル回路を通らないというスグレモノ。

それと、これだけのモノがものがちびケースに入っちゃうなんてビックリですよ。
エフェクター自作してると分かるけど、ちびケースって中身、ジャック2個とフットスイッチ、DCジャックだけでもうほとんど満員状態ですからね。


2つ目の理由はやはり、求められるギターサウンドがよりナチュラルになった事だと思う。

「アンプライク」なんて言葉があるけど、80年代のギターサウンドってライン録音、つまりアンプを使わないことが割りと一般的だった。
当時デジタルシンセが台頭してきたせいもあり、ナチュラルなアンプサウンドが古臭く感じたんだね。ライン+デジタルエフェクターでギターも「新しい」サウンドを模索していた時代。


3つ目はずばり、ランドマーク的ギタリストの機材の簡略化。
ランドゥー、ルカサー、エリックジョンソンあたりの音聴くと同じ音出したくなるもんねー。ギタリストなら本能的に。

昔は彼等も冷蔵庫のようなラックを使っていたんだけど、近年、機材がどんどんシンプルになっていくのを見て「ああ、もうこれでいいんだ」とホッとした人も少なくないと思うよ。ローン地獄も終わりだと・・・

ただし、コンパクトエフェクター1個1個の値段は高くなってきているので注意!



最後は録音限定だけど、プラグインソフトの充実。

先日アップした「とらや」の音源でも100%プラグインを使ってます。マーシャルの1959とチューブスクリーマーのモデリングを愛用しています。
f:id:torayamusic:20161017224529p:plain

〔追記〕ライバルであるAmpritube 4が面白そうですね! キャビネット内のSPユニットまで交換可能とか。


いったい10年後はどうなっているんだろう?




「一人とらや」Sundown Live Partyデビュー決定!
11/13(Sun)@小手指 サウンドストーン 乞うご期待!!


諸事情によりセットリストを少し変更しました。
ダイジェストをお楽しみください!

とらやダイジェスト 2016 Nov 2