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で、今年一発目なんですが、なんとワタクシ、昨年末から風邪をひいてしまい昨日まで寝込んでました。なので、空っぽの年末年始なのです。
そんな訳で大晦日は、子供の時(1970年代)以来、初めて「紅白歌合戦」をほとんど全部観ました。布団の中から。
今回はその感想を書かせていただきますね。
※個人の感想なので偏りもありますが、読み流していただければ幸いです。
<総評>
戦後復興のシンボルとして始まったこの番組、そういう意味ではとうにその役割を終えている。だけど、だからといって「おしまい」にするっていうのは日本人としてどうもね・・・ みたいなパラドクスはもうずいぶん前から言われているよね。
じっさい観てみると、目標や大義名分を失った巨大イベントならではの「苦しさ」がそこかしこに見られ、キャストはそれを見てみぬふりをするのが半ば公然のルール。
だからリアリティーのない空気感が充満しちゃうんだね。
披露宴とかであるじゃない。近くには微妙に顔見知りレベルの人しかいなくて、だけど、場の空気を最優先して、「俺たち仲良しです!」的に盛り上がる気まずさ。
音楽自体にしても イマドキ、世代間での価値観のずれはアタリマエ。同世代だって、例えばLDH系好きな人とRADWIMPSとか聴いてる人は交わりようがない。
さらに、ここ10年~くらいで「音楽」は「イヤホンで聴くもの」になってしまい、同じメディアを(スピーカーから聴いて)シェアするのは、よほどその対象が好きな人同士でしかありえないことになった。
その「矛盾」のマスキング対処が、現場にすべてのしかかってくるわけ。きっと・・・
そういう意味では、現場さんはがんばった!
正論でしかアイデンティティーを語れない仕事なんて大変だよ!ホント。
<印象に残ったパフォーマンス>
かっこよすぎでしょ! パフュームの立場ないでしょ!
亀田校長も素敵!!
都庁をバックにプロジェクションマッピングを投影し、大量の通行人(エキストラ)にまでパフォーマンスをさせる、という徹底ぶり。
しかも後日談として、オリンピックをオマージュするため出演時刻を20:16~20:20にした、という説も流れている。
桐谷健太
自然体な歌い方が印象的だった。どっかの誰かのように「上手く」とか「感動的に」といった邪念が本当に皆無。
こういう音楽って邪念の有無が大きな分水嶺になっていると思います。
そういえばこの人、ドラマ「仁」の頃から、朴訥で邪念のない演技は良かったなあ。
いつのまにか小林幸子やサブちゃんも出場しなくなっていたんですね、紅白って。
そういう意味で、こういう正統派な女王は貴重です!
定番「天城越え」のスペシャルバージョン。カッコイイアレンジだった。
多分、生放送ではスゲー歌いにくかったと思う。だけどサビはいつものド安定!
名前=ジャンルの人だよね。末永く歌い続けてほしい!
以外にも良かった! YOSHIKIの曲だって?
このお二人、そろって持ち曲のイメージ、ドミナントモーションがクドいでしょ?
YOSHIKIは「E7→Am」のドマイナー終止、SEIKOは手垢のつきまくった「F/G→C(add9)」みたいなやつ。
でも今回の曲は、効果的に偽終止や借用和音なんかを使っていて、スゲー良い意味で裏切られました。音楽的にお洒落でした。
<残念賞>
X-JAPAN、THE YELLOW MONKY、RADWIMPS。
彼らのいいところは「とらや」もそれなりに分かってるつもり。
でも紅白の巨大な「ハコ」に飲み込まれてしまった感が強かった。
披露宴でたとえると、誰の親戚だか分からないが、なんだかヤンキー的趣味のスーツ着て浮いてるワカモノが混じってる感じ。
21世紀においてなお、1-3の強拍で手拍子するおばあちゃんには、誰も勝てないのだ。
あと「とらや」が思うに、BANDの既成概念は古い。やっぱし。
ソロの星野源や福山雅治のほうが、よほどBANDをかっこよく見せていたと思う。
<もういいでしょ>
AKB関連、AAA、E-GIRLS
「カオナシ」感しか感じない。深刻なるパーソナリティー不在。
身内の参加していない、小学校の運動会みたいなもんだ。中身がごっそり変わっても気付かない。
もはや、ファンじゃない人には3人以上顔と名前一致させるの無理だべ?
<最後に>
いろいろジジイの戯言にお付き合いいただき、ありがとうございました。
「紅白」という手ごわい入れ物に対し、いかに「組み手」が取れたかで、出場者の印象が決まったかなという気がしました。
なかなか面白かったんで、来年も観ます!「紅白歌合戦」。
「とらや」では一期一会、僕と一緒に遊んでいただけるミュージシャンの方を随時募集しております。
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