今回はシンセ音源のお話
エンソニックというメーカーのMR-Rackという音源を所有しております。
エンソニック(ENSONIQ)は、80年代に画期的な価格帯のサンプラー「ミラージュ」を引っさげ楽器業界に参入するも、90年代後半、同じくサンプラーメーカーであるE-MUに買収されてしまった短命なアメリカのメーカーです。
個性的な製品を数多くリリースし、現在でもファンは多いのではないでしょうか。
現在では買収した側のE-MUも多分存在しないと思います。
液晶の両サイドにあるロータリーエンコーダーで音色を指定するのですが、左側がバカになってしまい、ずっと放置していました。
治すとなると、安くはない修理代を払って専門業者に依頼するか、自力で何とかするしかないのですが、僕は迷うことなく後者を選択。
メーカーごとディスコン状態なので、部品の入手が大変でした。
部品の製造元はBournsというメーカーで、型番はECW1D-C28-BC0024となっています。 国内の部品問屋等では在庫品が見つからず、「MOUSER」という部品通販専門のサイトで見つけることができました。
http://www.mouser.jp/Bourns/Sensors/Encoders/ECW-Series/_/N-ae944?P=1z0zlsdZ1z0ye62
1個¥500程でアメリカから直輸入です。今回スペアも考えて2個購入しました。送料/手数料とあわせて¥3,500ほどで済みました。
注文から5日ほどで届きました。便利な時代ですね~。
船便で半年近くかかったあげくどこかで行方不明になるんじゃないか、なんて不安に駆られていたのですが、いらぬ心配でした
左がMR-Rackから外したもの、右が今回届いたものです。
高さが違うのは、部品の足の分。基板に挿して余った部分を切り落とします。
本体からパネル部分の基板を取り外します。
数本のねじを外すだけです。
こちらが外したパネル基板。
液晶の左側がエンコーダーを外した状態です。ここに先ほどの新品を取り付けます。
基板に差し込んだところ。
3本の端子と4本の固定用の足が出ているのが分かるでしょうか。
ここをハンダ付けして余った足を切り落とせば作業完了です。
パネル基板を本体に取り付け、本体から来ているハーネス2本をつなぎます。
ここで電源を入れ動作チェック。
見事に復活です!
デジタル機器とはいえ、端子3本だけのハンダ付けなので楽勝といえば楽勝な作業でしたが、部品入手などの段階から結構大変な思いをしたので結構充実感に満たされています。
あとは元通りに組み立てるだけ。
拡張ボードは、当時高い評価を受けていた「Urban Dance」と「Real World」が刺さっています。
ローランドやヤマハ等の国内製品と違い、リアルさには欠けるがぶっとい音色が個性的な一品です。
今度の音源制作にはコレを使おうと思います。ソフト音源と勝負させます。
MRの勝ちでしょうけど。
他にはギターアンプ「Pignose」の電源を9Vスナップ化をしてたり、最近電気屋さん率の高いとらやでした。
それではまた!