フルアコ The Loar LH-301T

今回は久しぶりに楽器のお話。

 

The Loarのフルアコ

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成田の楽器屋さんで4万円弱。

新品です。

 

初めて試奏もせずに通販でギターを買った。

僕にとって初のフルアコです。

 

最近もっぱら、打ち込みのオケを流して弾き語りすることが多いんだけど、純粋なアコギ(エレアコ)だけだとちょっと届かない感があって、でもテレキャスとかだと行きすぎ感があって、これをネットで発見した時「とらやのためのギターだ!!」っていうくらい丁度いい感がありました。

 

サウンドハウスショールームもあり、圏央道を使えば割とすぐ着くので一回は試奏も考えたのですが、高速料金を考えると4万円のギターが5万円近くになることに気づいて通販を決断。

 

届くまでは怖い気もしましたが、結果オーライ。

以下、良いところとイマイチなところを上げて行きます。

<良いところ>

・音色。いわゆるJazzテイストはもちろん、トーン全開でオーバードライブもアリ。

・ボディーの厚さ。薄い。セミアコ並み。あと軽くてバランスもいい。

・ルックス。もろジャズ屋っていう感じがしないところが特にイイ。カッタウェイもないし。

・思ったより品質がイイ。組付けもハードウエアもしっかりしてる。POTはアルプスだった。ネックの状態もいい。

<イマイチなところ>

・ネックがゴン太。まあ、これが音色を担保しているのかもしれないが、僕が多用する親指の押弦が厳しい。

・フレットがざらざら。1~2日弾いていたら気にならなくなったけど。

・弦高が高い。ブリッジの調整範囲を超えている。下に書いたように自分で手を入れました。

 

こんなところでしょうか・・・

7~8万円くらいのクオリティーはあると思います。

 

 

弦高を下げ切るとブリッジ底面がブリッジベースにあたってしまい、調整ネジはまだ回せるのに限界を迎えてしまう。

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なので、削ります。

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マスキングテープで1mmほどの削りしろを付けます。

 

平行になるように気を付けながら削っていきます。

裏側なので割と荒い紙やすりでOK。

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仮組み。

スクリューの厚さを下回っているのが分かるでしょうか。

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ギターに戻したところ。

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上の同アングルの写真と比べると、ブリッジの厚みの変化が分かると思います。

弦高は1弦12fで2mm、6弦で2.5mm強といったところ。

ベタ下げだと弾きにくいんで適度な高さを持たせてあります。

 

 

これで僕の他のギターと同じような弾き心地になりました。

こんなことが気楽にできてしまうというのは、ある意味この価格帯の最大のメリットかもしれません。

数十万円のギブソンだったら絶対できないもん、俺。

 いずれにしても、ゴン太ネック以外の欠点は解消しました!

 

 ちなみに弦はダダリオのフルアコ用ラウンド弦の011を貼ってみました。ちょっとユルいカンジなので次は012を試してみます。3弦が巻き弦なのでやはりアコギ寄りなテンションの方が弾きやすい気がする。

 

あれこれ妄想するうちに、気軽な改造パート2を思いついちゃいました。

それはピエゾPUの装着。

 

アコギライクな音が似合う曲は、P-90だけの音だとちと寂しいのでブレンドしてみようかなと。

 

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アコギにつけてる激安ピエゾを使って試作評価。

貼る位置で音がどんどん変わります。

どうやらブリッジに近ければそれで良いという訳でもなさそう・・・

写真の位置がイイ感じです。

手が入らないような場所はハナから試してませんが。

 

今、500k/AのデュアルPOTとシャドウのピエゾを注文中です。

マーティン同様、ステレオケーブルで出力し自作のバランサー付きプリアンプでミックスします。

何故かジャックは最初からステレオ仕様のモノが使われていました。不思議・・・

torayamusic.hatenablog.com

4千円のシャドウと2百円程度の激安ピエゾの差も楽しみ。

20倍だからね!

もし明らかに違うならマーティンにも購入します。

 

 

フルアコってとても独特なギターで、ソリッドのノウハウが通用しないことが多い。

フルアコ初心者として色々試していこうと思います。

僕はモロジャズなんて弾けないし、そういうことをやるために買ったのではなく「とらや」の独自性を積み重ねて行ければイイな、なんてことを考えています。

 

それではまた!