フロイドローズのスタッド修理

世の中、コロナウイルスの影響で大変なことになっています。

幸い身内や直接の知人友人で罹患した人はまだいません。

 

志村さんの訃報はデカいショックだった。

 

中学生の時に一度だけ「8時だよ全員集合」をナマで観ることができた。

 

1979年の口裂け女の騒ぎのピークともいえる日だった。

ビビりながらまだ明るい時間に友人と2人入間市民会館に着いた。

 

道路に面したちょっとした広場でスタッフがキャッチボールか何かをしていた。

その中にあの志村けんがいた!

 

声をかけようなんてことは1ミリも思いつかず。

通り過ぎた後に「今、志村けんいたよね?!」ってな感じ。

近所の気のいいあんちゃんにしか見えなかった。イッチョメ!イッチョメ!で全国の小学生を熱狂させている大スターなのに。不思議な感覚。

 

本番の内容は記憶から消えかかってしまっているけど・・・

本番が始まるときの長さんとの掛け合い「うぃっす!」ってやつができたのと、志村けんの素を見れたのだけはいまだに鮮明に思い出せる。

 

とにかくご冥福をお祈りします。

多くの人々と同じく、僕の中でも志村さんやドリフは生き続けています。

ありがとうございました。

 

 

 

下の写真で僕が抱えてるストラト

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1990年代末期に中古で購入したもの。

SSH+フロイドローズという所謂便利ギター。シェクター製で10万円くらいのランクのよう。

最近でも割と出番は多い。

 

新しいピックアップを買ってきて、内部配線を大幅に変えようとしていた際に、見つけてしまった・・・

 

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スタッドにかかる力がボディーの弱い部分を破壊。裂け目が出てしまっている。

リペアに関する絶大な評価を耳にする楽器屋さんで診てもらったところ、スタッド周りの木をまるごと入れ替える大手術になるとのこと。

 

まあぶっちゃけ、そこまでするなら新しいボディーに替えるとかの選択肢も見えてくるし、まずは自分で直してみようと決心した。

タイトボンド(緑)と工作用の注射器を買って、裂け目を圧着することに。

 

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やってしまいました。とらやさん・・・

ピックアップキャビティーとボディーエンドにクランプをかけて思いっきり閉め上げたところ・・・

上写真の赤丸部分がもげてすっ飛びました。

 

その状況を写真に残せるほどの心の余裕はなかった・・・

 

方針返還。

 

 

 

 

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割れた陶器を直すのとおんなじ。

 

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折れたネックの修理でも使われる位だから、こんなの楽勝でしょ、タイトボンドさん?

 

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裏側。

 

さらに・・・

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5mm厚のメイプル板。

薄~くトラ杢が出ているね。

 

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ペーパがけ。

 

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圧着。

 

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この状態で2日放置。

010の弦をレギュラーチューニング。

スタッド穴は、修理前はスコスコだったものがハンマーでいれないと、という位復旧した。

 

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大丈夫そうなので組付け。

1ヶ月ほど経過したが今のところ大丈夫。音も。

 

ところでダンカンのSH1だったリアPUをP-Railという機種に載せ替えた。

P90とHot Railの片方のRailをくっつけたという楽し気なプロダクト。

そのアイディアだけで衝動買い。大好き、こういうセンス。

 

それで、この機会に以前からやってみたかった「レインボー配線」呼ばれる回路に変更。

これは従来のPUのミックス(F+C、C+R)に加え、F+R、F+C+Rのパターンも選べるというもの。興味ある人はググってみてね。

 

 

コントロールは2個のトーンポットをプッシュプルにして、1方をレインボー配線切り替え用に、もう1方をP-Railのコイルタップ用にしてある。

 

なので、バリエーションは

Fのみ、Cのみ、R(Hum)、R(P90)の各単体使用と、

F+C、F+R(P90)、F+R(Rail)、C+R(P90)、C+R(Rail)、

F+C+R(P90)、F+C+R(Rail)

となる。

回線を考えるのに3時間くらいかかったよ・・・

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トーン回線はマスターにしたので、一番最後のつまみはダミー。

ボリュームは250kにしたのかな・・・

 

当然だけど、全部の組み合わせをまんべんなく使う気は全然なく、今のところP90単体やF+R(Rail)あたりがお気に入り。

トーンのミックスが主目的なんだけど、ダイナミックレンジも広がったように感じる。