ビザールビンテージギター

今日はギターの紹介です。

 

Silvertoneというアメリカのメーカーがありまして、ダンエレクトロみたいなビザール系ギターを多く出しています。

 

僕のはJupterというシリーズで、1965年くらいのものらしいです。

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製造年からすると凄い値段がつきそうですが、そこはビザール。

10年以上前ですが5万円くらいで買いました。

 

ボディーはベニヤ中空、ネックはデタッチャブル。

リッケンバッカーで有名な「デュアルモンド」というピックアップがついています。

テールピースはブランコ型でブリッジは木製。

なんとも個性的なギターです。

 

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訳の分からないツマミがいっぱい付いてますが、下の4つはレスポールと同様各PUのボリュームとトーン。一番上は剥げかかってますが「BLENDER」と印刷されていて、MIXポジション時に「フロント寄り⇔リア寄り」を調整できます。いっぱいまで回しても両方のPUから音は出ています。回路的にはどうなっているんでしょう? よく分かりません。

 

 

肝心の音ですが、とてもいい感じにアバれます!!

キャラはテレキャスをさらにFAT & WILDにした感じ。

せっかくなんで、同じ色の僕のテレキャスと比べたいと思います。

 

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テレキャスのフロント⇒ミックス⇒リアに続き、ジュピターのフロント⇒ミックス⇒リアの順で再生されます。

 

アンプはマーシャル:Lead 12で、エフェクターはオリジナルのプリアンプ/ブルースブレイカー/RCブースターを使用してます。

 


Telecaster vs Jupiter

 

いかがでしょうか。いかにもオッサン好みの音色ではないでしょうか?

ファズかまして昔のツェッペリンとかも似合いそうです。

ちなみに、ジュピターの「BLENDER」ツマミはリア寄りに振ってます。

 

 

こういう個性を持ったギターは貴重です!

ネックも真っ直ぐでピッチも意外に正確なので、大切にしていきたいと思ってます。

 

Jupiter君、これからもよろしく頼むぜ!

 

 

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「とらや」では、ライブでコラボしていただける方(全パート)を随時募集しております!

ご質問等はこちらまでお願いします。

toraya_music@yahoo.co.jp

 

ファーストライブは11/13のサンダウン@小手指サウンドストーンにて。

 


とらやダイジェスト 2016 Nov 2

1980年代の思い出

今回は、音楽にとってマイナスイメージが染み付いた1980年代がテーマです。

60/70年代と比べ、輝かしい遺産が皆無にも思える80年代、いったいどんな時代だったのか。


ちなみに、1965年生まれの僕は15才~24才の最も多感な時期を80年代に過ごしました。もさもさな前髪に太眉毛の、昔のアイドルの写真を見るたび、自分の事のように恥ずかしく感じてしまう。
そんな80年代も、今振り返るとなかなかにアツい時代だったと思う。


世俗的には、

まずノーパン喫茶ビニ本
あの洗濯屋ケンちゃんも80年代!!



おっと、音楽に話を戻して…


なんと言ってもMTVが始まったのが象徴的。あとはデジタル楽器やMIDIの普及。
よくも悪くも音楽にとって革命が起きた。


当時、チャートに入ってくるアーティストは、マイケルジャクソンを始め、ポリスやカルチャークラブ、プリンスにフィルコリンズ、ホールアンドオーツ、ヴァンヘイレン、シンンディーローパーにマドンナ、それにスティービーワンダーやEW&F・・・
すごい人たちのオンパレードだ。


The Police / Wrapped Around Your Finger

The Police - Wrapped Around Your Finger


Phil Collins / Sussudio

Phil Collins: "Sussudio"


Van Halen / Hot For Teacher

Van Halen - "Hot For Teacher" (Official Music Video)


ウィーアーザワールドもこの時代だったね。

USA for Africa - We are the World



うん、やっぱ80年代スゲエ!!



中でも、ひときわ印象に残っているアーティストがパワーステーション。


第1弾がこれ。

The Power Station - Some Like It Hot

ミクスチャーのハシリとも言える斬新なサウンド。こんなのを当時は大学のテニスサークルとかの奴らも聴いてたんだぜ!



第2弾にT-REXのヒット曲を持ってくるという暴挙!

The Power Station - Get It On (Bang A Gong)

このMV、現代だったら倫理的に確実にアウトだよね。
顔は燃えてるし、貿易センタービルに飛行機・・・


80年代万歳!!

ラックマウントのエフェクター

40代以上の人は多分よく知っている、ラック式エフェクター


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こんなの・・・



最近はめっきり目にしなくなりました。

「とらや」は一番多いときで12段のラックを使ってました。

今から思うと正気の沙汰ではありません。


今は足元に3~5個くらいで充分。

何でそんなに状況が変わったのか?



まずはコンパクトエフェクターの劇的な性能向上でしょう。

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このTCのディレイなんてツマミ3つしかないけど、USBでPCと繋いでそっちからパラメーターを「これでもか」って位弄れます。
さらに、アナログドライブスルーとかいってドライ音はデジタル回路を通らないというスグレモノ。

それと、これだけのモノがものがちびケースに入っちゃうなんてビックリですよ。
エフェクター自作してると分かるけど、ちびケースって中身、ジャック2個とフットスイッチ、DCジャックだけでもうほとんど満員状態ですからね。


2つ目の理由はやはり、求められるギターサウンドがよりナチュラルになった事だと思う。

「アンプライク」なんて言葉があるけど、80年代のギターサウンドってライン録音、つまりアンプを使わないことが割りと一般的だった。
当時デジタルシンセが台頭してきたせいもあり、ナチュラルなアンプサウンドが古臭く感じたんだね。ライン+デジタルエフェクターでギターも「新しい」サウンドを模索していた時代。


3つ目はずばり、ランドマーク的ギタリストの機材の簡略化。
ランドゥー、ルカサー、エリックジョンソンあたりの音聴くと同じ音出したくなるもんねー。ギタリストなら本能的に。

昔は彼等も冷蔵庫のようなラックを使っていたんだけど、近年、機材がどんどんシンプルになっていくのを見て「ああ、もうこれでいいんだ」とホッとした人も少なくないと思うよ。ローン地獄も終わりだと・・・

ただし、コンパクトエフェクター1個1個の値段は高くなってきているので注意!



最後は録音限定だけど、プラグインソフトの充実。

先日アップした「とらや」の音源でも100%プラグインを使ってます。マーシャルの1959とチューブスクリーマーのモデリングを愛用しています。
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〔追記〕ライバルであるAmpritube 4が面白そうですね! キャビネット内のSPユニットまで交換可能とか。


いったい10年後はどうなっているんだろう?




「一人とらや」Sundown Live Partyデビュー決定!
11/13(Sun)@小手指 サウンドストーン 乞うご期待!!


諸事情によりセットリストを少し変更しました。
ダイジェストをお楽しみください!

とらやダイジェスト 2016 Nov 2

とらや ダイジェスト版

ついに、とらやのライブデビューが正式に決まりました!!

 

11/13(SUN)、Sundown Live Party Vol.44 @小手指サウンドストーン(出演時刻未定)

 

先日ご紹介した、ぶっとい打ち込みオケをバックに「一人とらや」演ります!

 

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こいつらで作ったヤツ。 

 

 

デビューを記念して演目をYoutubeにアップしちゃいました。

ぜひお楽しみください。完全に先バレです!

 


とらやダイジェスト 2016 Nov

 

ドラム、ベース、コーラスはこのまんま、ギターとボーカルが生演奏に差し替わります。

 

打ち込みとギターボーカルのおっさん一人だけって、さぞかし見た目ショボイんだろうな~

燃えてくるぜ!!

 

 

ここで、コラボライブユニット「とらや」の趣旨をもう一度・・・

 

・バンドじゃないよ

・一期一会の人たちとの演奏を刻んで行きたい

・ギターやボーカル含め、全パートのミュージシャンを随時募集してます!

・1曲から参加OK

・参加資格は「何かをとらやに持ってきてくれて、何かをとらやから持ち帰ってくれる人」

 

 

みなさま、「とらや」の歴史にぜひ足跡を残してください!!

音楽遍歴 その3

ハデなギターソロに夢中になるあまり、バッキングギターを全く練習してこなかった「とらや」少年。
Bandクビのピンチをどう脱したんでしょう?



答えはここにありました。

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はい、Chicです。ナイルロジャースです。
「黒いキースリチャーズ」とも称される、リズムギターの奇才です。



「Good Times」と「Le Freak」。
死ぬほど練習しました。ホント。

特に「Good Times」はパターンは2種類しか出てこず、それを7分以上延々と繰り返すんです。
やっぱり3分とか過ぎたあたりでダレてくるんだよね。ピックがずれてきたりとか。



最後まで気を抜かず5セット連続! とかそんな練習を1~2年くらいは続けたのかな。
やってることはもはや運動部だよね。
カッティングが得意、と人に言えるようになったときには高校も卒業して19才位になっていた。


当初のフュージョンバンドも流行を反映してファンクバンドへと変貌していた。



今思い出しても知能指数の低いやり方だと思う。
でもそんな当時のアホな「とらや」少年には感謝しなくちゃ。


他にもコードの省略の仕方とか、アクセントの置き方とか、ペンタスケールを応用した単音フレーズとか、数えきれないものをナイルから教わりました。


ナイルさん、ありがとう!
そして当時の俺、ありがとう!!


最後にYoutube 貼っときますね。お楽しみください。

今更ですが、バーナードさん、トニーさん、安らかに…

「Good Times」

Chic - Good Times (Tilt 1979)


「Le Freak」

Chic - Le Freak

音楽遍歴 その2

前回の音楽遍歴のお話は、ロック少年になったところまででした。


その後、洋楽のコピーに明け暮れる中学時代を過ごし、中学卒業のテーマは「Burn 」。受験勉強と平行しながら3ヶ月くらいかかって完コピ達成!


めでたく「とらや」少年も高校生になるんだけど、前回も登場したO先輩を含む3人の先輩が、合格発表の日の夕方にBandに誘いに来てくれたんですよ!

嬉しかったねぇ。
先輩からのBandの誘いっていうのは、プロからのスカウトに匹敵するくらいのインパクトがあったから。



誘われたのは当時の流行を反映して、フュージョンBandだった。ハードロッカーな「とらや」少年から見るとちょっとダサかったけど、しょうがない。こんな上手い先輩たちと演奏出来るんだから。


リッチー小僧の威力を存分に発揮し、アドリブもバシバシ決める!

すげえ、俺、プロみてえじゃん!
2年生になった頃には4バンド位掛け持ちする売れっ子になっていた。

だが、そんなある日のこと。




「山口君のリズム、どうにかならない?」

え? 何?



「山口君のリズム、どうにかならない?」
そんな言葉が耳に入ってきた。



そりゃそうだ。
だってソロしか練習してこなかたもん。



なんか早くもクビになりそうな雰囲気です。
ていうか、別のギタリストに乗っ取られたBandも実際あった。



どうしよう…

というわけで、次の音楽遍歴に続きます。

JEFF BECK

今回はタイトル通り、Jeff Beckです。

 

僕はBlow by Blowが一番のお気に入り。中学時代からブレはない!

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傑作中の傑作!!

 

Jeffのギターだけじゃなく、ステレオで揺れるMaxのスーツケースピアノも、後にインコグニートに参加するリチャードベイリー(確か当時若干19歳)のソウルフルなドラムも、後にロッドスチュワートバンドに参加するフィリップチェンのベースも、それからストリングスアレンジは誰だっけ? 有名な人がアレンジしてるはず。とにかく全部イイ!!

30年以上聴いてて飽きないって凄いよ。マジ。

 

 

ジャケットアートではレスポール、所謂「オックスブラッド」を抱えてるんだけど、録音はテレギブがメインとか・・・

 

そして歪みは、カラーサウンドの「オーバードライバー」という今ではまず耳にしないレアなペダルを使っていたそう。同メーカーでは「トーンベンダー」が有名ですが、筐体はアレと同じデカいヤツみたいですね。多分現物なんて一生拝めないだろうし、拝めたところでフェンダーのギターと同じくらいの値段がついていることだろう。

 

 

 

はい・・・

自作です。

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名前こそ「オーバードライバー」を名乗ってはいますが、中身はシリコンファズです。

Jeffと同じように、アウトレベルのツマミを増設しています。

※ちなみに、「G Audio Fctory」(綴り間違ってるし!)は僕の自作ブランド名ってとこです。商売はしてないよ!

 

 

でね、歪むセッティングにしておいて、ギター側のボリュームを絞っていくと「あの音」が出るんですよ・・・


Scatterbrain Intro Cover

 

どうですか?

テレギブじゃなくて普通のテレなんで、本物よりちょっと細いけど、鈴なり感もあるしかなり極上な音かと。

これでギターのボリューム上げていくと、ファズ特有のブーブー・ジージーした音に変化していくんですわ。そう、アウトロのフリーのとこの音みたいな。

TrebleとBassを装備しているので、音作りの幅も広いです。

 

 

このペダルが完成した日は「スキャッターブレイン」と「悲しみの恋人たち」だけで6時間は遊べました。

 

 

Jeff Beck好きの自作ッカーさん、これはお勧めです! 

 

 

ただ、海外サイトで拾える回路図は闇雲に信用しないほうが良いです。確か、トーン回路の出口の電解コンデンサーが間違ってたのかな?

でも、根気よく情報集めれば大丈夫。自作初心者の「とらや」でも完成できたので!