ホンダPCX(JF81) バルブクリアランス調整

今回は自分のための備忘録的なお話し

 

愛車のPCX。2019年夏に購入。

2022年12月現在の走行距離は約7万キロ。

 

<今回の作業>

・タペット調整

 

<作業前の症状>(5万キロ経過後徐々に)

アイドリングストップ不調(タカタカ・・・とすぐにエンジンストップしない)

・アイドリング不調(ひどいときは暖機運転中にエンスト)

・エンスト(走りだしの一時停止などで止まることがある)

・エンジン始動不調(タカタカ・・・言ってすぐに火が入らない)

・FIランプ点灯(コンピュータリセット等の対策をしてもすぐに再点灯)

 

<作業後の挙動>

・上記症状はすべて解決。FIランプも自動で消灯!

・燃費向上(メーター表示値だが概ね2~3km/Lほど向上)

・アクセルのツキも向上(排気音も野太くなった気がする)

 

<作業内容手順>

1. 外装取り外し(グラブレール、ラゲージボックス、プラグメンテ窓、サイドアンダーカウル)

 

2. マフラー取り外し

 

3. ラジエーター取り外し(冷却水抜き)

 

4. ウォーターポンプ取り外し

右がウォーターポンプカバー

5. シリンダーヘッドカバー取り外し

 

6.クーリングファンのTマーク合わせ

 

7. バルブクリアランス調整(IN:0.10+-0.02mm / OUT:0.24+-0.02mm)

 

8. シリンダーヘッド取付け(ガスケット交換)

 

9. ラジエーター/ウォーターポンプ取付け(各種Oリング交換)、冷却水補充、ついでにサーモスタットも交換

 

10. マフラー/外装取付け

 

 

<所感>

今までで最も難しい作業だった!!

まず該当箇所にたどり着くまでの外装外しで疲れてしまう(前週にリハーサルまでしたよ)。

 

次に狭い中で冷却系のほぼすべてを外すこと。タペット調整とは直接関係ないのだが、上死点(クランクの位置)にカムシャフトを合わせるためにラジエーターとウォーターポンプを外す必要があり、必然的に全外しとなる。

カウルを丸裸にすればもう少し整備性も上がるのだが、その作業とのトレードオフを検討して最小限の外装外しで整備した。

いずれにしても普通のスパナやメガネだけだと絶対回せないようなボルトやナットがいくつかある。さらにクーラントで白く固着しているものも散見され、非常に硬いところがあった。ホースも部分的に外すんだけどこれまた固い。

冷却系のOリング群はドリームとかに相談して注文するしかない。今回の注文控えを取っておかなくちゃ。

 

本当は工程ごとに写真撮って具体的な手順の説明を記事にしようと思ってたんだけど、そんな余裕もなかった。撮った写真は組付けの時に分からなくならないように撮ったものだけ。

ラジエーターを外したところ。真ん中にサーモスタット、左にクーリングファンが見える

 

何しろウォーターポンプを外すのがキツくて、ハンバラシのままロードサービスでディーラーに泣きつくことを真剣に考えたほど。

安易に人に勧められるもんじゃない作業でした。

 

でも、とらやは一度やったことで自信を持つことができた。

だから次も自分で。たぶん5万キロごとくらいにやった方が良いんだろう。

 

そのための備忘録ということで。

 

 

 

最近ゴキゲンなアンプヘッド(超小型)を入手したんで、次はレビューの記事を書こうかなと思ってます。ではまた!