Charの初期の作品「Thrill」。
びっくりするくらいイケメンでかつ生意気そう。笑。
リリースの1978年当時中学生だったとらや、レコードプレイヤーは持ってなかったので友達とかにダビングしてもらったカセットテープが唯一の音楽鑑賞メディアだった。
所有していた5~6本のカセットの中にチャーの初期の3枚があったのは、同級生のワタベ君がレコード持ってたからだ。
はじめて聴かせてもらったときはぶっ飛んだ。聞いたことのないスタイルの音楽だった。とにかくギターだけじゃなくリズム隊もキーボードも全部カッコいい。シングル曲だけがアルバムの中で浮いている気がしたね。
もちろんSmokyはすぐにコピーした。でもほかの曲は譜面もなかったし耳コピしようと思ってもコードが難しすぎて駄目だった。あ、闘牛士は頑張ってコピーしたな・・・ あのイントロのカッティングはとらやの原点かもしれない。
その後20歳くらいの時に知り合いにカセットを貸したら帰ってこなくなり(当時のあるある)、1stと2ndしか聴けなくなった。
先日突然思い出してAmazonで買ったというわけ。30年以上のブランクだ。
アルバム通して聴くと、毎日のように聴いていた中高生時代にタイムスリップしたねぇ。表参道なんて曲なんかはすっかり忘れてたし。再購入から1ヶ月くらいになるけど毎日聴いてます。1st/2ndに比べギターの音色が少しモダンなんだよね。特にYou Got The Musicのイントロやソロの音はぞくっとするほど色気がある。
ジャケット裏面の写真もすごくいい。地元のタクシーがあの型のクラウンだった。クジラっていうの?
大人になって少しは耳が良くなったんでコピーしました。You Got The Music。
ピアノはミッキー吉野さんのイメージだったんだけど、佐藤準さんだったんだねぇ。
コードはボイシング、トップノートに気を付けないと雰囲気が出ない。特にイントロ。
いま聴いても20代前半のアイドルの作品なんて信じられない。ピアノソロ、ギターソロ、後半にはドラムフィーチャーな箇所もあるし。
歌詞の内容は、アイドルをやめてその後のバンド活動に移行していく決意表明のようにも解釈できる。「人生はそんなに長くない。オレは新しい自由な音楽を演るぜ。ユーガットザミュージック。」って。
アルバムタイトルである「スリル」も、既成路線をぶっ壊して新しいことを始めるスリルについて歌ってるし、もうこの頃には決心が固まってたのかもね。
気が向いたら弾いてみてください。
※コード表記ミスがありましたので修正しました。2023/2/26