緊急事態宣言を受けて勤め先でも出社率の調整のため、週一で自宅待機の命が下っている。が、あくまでも自宅待機なので連絡があれば迅速に対応しなければならない。
意外と辛いんスよね。休みじゃないので外出もできない。
という訳で、今日は部屋にこもってオクターブピッチ調整に気合を入れてみました。
今まではハードウエアのチューナーで開放弦/12f、あとは5fとか9fとか15fとかランダムに確認して、大体で合わせてたんだけど、今回はHz表示のできるPCアプリ「SoftTuner」のお世話になってみた。
こちらは製作者さんのサイト。ベクターとかでも落とせるよ。
Win10のセキュリティーアラートが出たけど、無視してインストールした。
パネル部分のデザインは往年のBOSSのTUを思わせる。
メーターとセント表示はハードウエアのチューナーでも一般的だけど、ミソは右上のHz表示。
小数点以下なんて、ギターの構造上絶対安定しない。
左手の力加減次第で0.2~3Hz位当たり前に変わるし、そもそも開放弦だって3回弾いて3回とも同じ数値にはならないよ。
そんで、
最近弦を張り替えたばかりのモノグラム。
0~18fまでの実音ピッチをエクセルにまとめてみた。
弦は010~046のダダリオ。(表に書いてる10~49は間違い。)
縦軸がフレットで横軸が弦。各弦の右側にあるのが本来の正しい周波数(小数点以下は1桁に省略)。
緑セルが誤差0.1以下。青セルが高いほうにずれていてオレンジが低い。でもって1Hz以上ずれているところは太字になっている。
結果は一目瞭然。5~6弦が高すぎ(コマの引っ張りが足りない)。1~3弦はその逆で、4弦は合格ライン。
で、頑張って調整したAfterがこちら。
どうですか?
緑セルが劇的に増えてますよね!
6弦は限界で、これ以上はスプリングを交換しないと引っ張れないのでヤメた。9fまで緑色なら合格でしょう。
何度も書いてるけど、1Hzなんてちょっと指に力が入っただけで変わっちゃうレベルだからね。
3弦なんて18fまで緑で感動したよ。
で次、レスポール。
こいつがね・・・
ローポジションが上ずるのよ。
ナットが高いので限界まで削ればもうちょっとマシになるのは分かってるけど、1回ビビるところまで削りすぎちゃったもんで。
弦は010~052のヘビーボトム。ダダリオ。
圧倒的にローポジが真っ青。ハイポジがオレンジ。これでも頑張って緑を増やしたんだけどねぇ。
ところどころ、特に2~3弦のローポジに太字があるのが一番ダメな部分。これがあるのでコマを引っ張り切れない。
恐らくだけど、ストラトに比べ弦長が短くゲージも太めなのも拍車をかけている。
でもね、音は今のゲージが一番好きなんだよね。
なので、秘密兵器を注文した。
要はローポジが上ずる原因ていうのは、弦は押さえられる時に縦方向に引っ張られているので、計算通りに打ったフレット(弦高や弦の太さが無視されている)だとローポジの方が引っ張られる率が上がるからなんだ。
もちろん弦高の高いギターもそう。
ハイポジに行くと弦の全長から見て1~2mm引っ張られたところでローポジのそれとは比較にならない。
この製品はナットの直後、ブリッジ側に挟み込むようにして使う。
芯線の太い弦ほど音程の上がる率が高いので、6→5→4、3→2→1弦の準に0フレットをブリッジ側にずらしている。
結果としてはローポジの上ずりが解決されるそうなんですよ。
あまりちゃんと理解していないので、物は試しってかんじなんだけどね。
考案者のミネハラさんという方のサイトに詳しく書いてある。
主にオクターブ調整のできないアコギがメインみたいだね。
ローポジの使用率もアコギの方が高いしね。
レスポールにつけた結果も後日に加筆する予定。
<翌日追記>
早速上記の商品が届いたのでレポート書きます。
こんな感じ。
SOSよりもナットが高いとダメだから、弦を全部緩めた後1本ずつテンションかけてしっかりSOSが押さえつけられているか確認。
3~4弦あたりはナットの方が高かったので、削って調整した。
固定方法はナット同様に瞬間接着剤をチョン付け。
ナット溝あたりに白く見えているのはシリコングリス。
before afterを一気に見比べてみよう。
これを見事と言わずして何を見事と言うか!!
ミネハラさん、これはスゴイです!!!
そしておまけに・・・
オクターブ調整後のブリッジコマ。
並び方がアコギのようにほぼ真っすぐ!!
ナット側に調整機構を持ってきたようなものなんで、こうなるってことね。
弦高やゲージによってはもっとまっすぐに並ぶかも。
多少の器用さと道具は必要だけど、ローポジのウワズリに悩んでる人にはオススメできる!