3日前から腰痛でほぼ寝たきりの生活。
夜中の3時ごろに痛み始めた。
朝起きてきて椅子に座ればもう少し楽になるだろうと。
結果、地獄のような痛み。リビングでのたうつ。
幸い病院がまだやっていた(最終日!)ので、コルセットと湿布と痛み止めをもらってきた。
筋肉の弱りが主な原因だそう。
主要因は分かってる。
だらしない姿勢で足を組んで長時間過ごす。
昨日は一日PCで譜面作ってた。
でもここまでヤバイ痛みは初めてだ。
上半身に比べ下半身は筋肉の劣化を防ぎにくいそうだ。
もう少しチャリで鍛えることにしよう。
そんな訳で昨日はおとなしく家でレコード大賞を観てた。
ここから先はそれを観たとらやの独断に満ちた昨今の音楽業界への感想。
自分を完全に棚上げして書きたいこと書きますんで、気分悪くするかも知れないよって先に書いときますよ。
今って、横からのアングルでコンデンサーマイクに立てたポップガードに至近距離で歌う動画が流行っているらしいね。多くはスタイリストが用意したような衣装を着てソニーの900ST(業務用ヘッドフォン)をかけるのが主流のようだ。
また嘘くせー方向に舵を切ったな。
900STやポップガードなんて人前に出すもんじゃないぞ。言ってみれば軽トラみたいなモンだ。業務用。現場道具。
それにあんな至近距離じゃポップガードしてても「吹かれ」がすごくてまともに聴こえるわけがない。
あと思ったこと。
DAWで「これでもか」ってゴージャスに音を重ねるスタイルが完全に時代遅れになったね。
生バンド(弦含む)を採用したTBSの姿勢は良いと思うけど、あんな大きなステージでアコギやカホンの演奏ってのが多かった。
まあ、これも嘘くさいといえば嘘くさいよなー。
メインストリーム?の音楽がSNS文化の後追いが決定的になった瞬間を見た気がした。
我々のような素人のSNS動画を、価値観がずれた業界人が追っかけてますよ。ってこと。
なんで嘘くさいか?
それは良い曲、良い歌詞、上手い歌の3拍子が揃いすぎてるから。
何も心に残らないし、一瞬良いなーと思ってもワンフレーズも引っかからない。
だから映像の見た目とか素朴なアレンジとか表層的なところに行ってしまうのよ。
良い曲と良い歌詞、上手い歌・・・
これに頼りすぎてるんだと思う。あと恵まれたルックスもか・・・
「これで売れないわけがない!」
短期間で結果を出さなきゃいけない業界も苦しいとは思うが。
米津玄師みたいな逸材があちこちにいるはずもない。
インスタグラムで言えば、知らない人がアップした、よい景色の写真(=良い曲)にプロっぽいキャプション(=良い歌詞、上手い歌)みたいなモン。
朝日を浴びた富士山の写真と撮影地の特徴や天候なんかのキャプション。レンズの種類とか。
でもそんなのラーメン屋のカレンダーでも普通に見れるし特別感も何もない。
写真の技術や撮影タイミングの絶妙さとかいろいろあるんだろうけどね。
例えば、同じインスタでも富士山をバックにブ男が映ってるとする。ピンボケで。
で画像内に手書きででっかく「告白完了!」なんて書いてあるとする。
写真の完成度は圧倒的に低いが、さっきのヤツより引っかかるし、告った結果やブ男のプロフ、さらには彼女の容姿まで気になってくる。
ところで、美人の定義というのは結構数値化されているそうで、目の大きさと目の距離とか。
その数値を満たせば満たすほど結果として「平均的な」顔になっていくそうだ。
ちょっとイメージしにくいが、某国の量産型美人なんかは確かに見分けがつきにくいな。
歌や演奏も凡人が上手くなりすぎると平均化されていくんじゃないだろうか。
ここでいうのはあくまでも一般論での上手い下手の事ね。
声がしっかり出てるとか活舌が良いとか音域が広いとか各音域でブレがないとか。
いい曲いい歌詞も、サビメロとか跳躍メロとかいろいろメソッドがある。
昔は情報も少なく、教わる人やかかわる集団によって上手いの定義が色々あったんだと思う。それがそれぞれの個性に直結していたのではないかな。
でも現在では情報が隅々まで行きわたり、だれでも同じような内容のカリキュラムで上手くなれる。結果上手い歌(演奏)=没個性みたいな?
もちろん自分も含めて最低限の技術は必要だし下手よりは上手いほうが良いには決まってる。でもね・・・
星野源の歌を思い出してほしい。
これを歌が上手い歌手、例えば玉置浩二やエグザイルの人なんかが代わりに歌ったらどうだろう?
いい悪いではなく、イメージとしては唯一無二な星野源の魅力がハッキリしてくるのではないだろうか。
いい曲といい歌詞が揃っても2次元って気がするんだよね。
そこに普通に上手い歌が乗っても個性がなくて平たい傾向があるから立体感が出てこない。
もちろん、上手いうえで個性が消えないに越したことはないけど、凡人は個性を捨てて画一化された「上手い歌」を手に入れてゆく傾向が圧倒的に高い。
そんな感じじゃないかな。
「嘘くささ」の正体は。
だから、上手くなる過程で個性は絶対捨てちゃいけないんだ!!
ってのが言いたかった。
以下は国内外問わず、マネするのが困難な音楽(人)。
ジミヘン
レッドゼッペリン
フレディーマーキュリー
ジェフベック
キヨシロー
マイルスデイビス
その他キリがない。
超絶上手い人が多いけれど、凡人が練習してできるタイプのモンじゃない。
無理してマネしても嘘くさく、あるいは滑稽になるだけ。
来年も基礎練習は怠らず、個性を大事にしていきたい。
5.1chのホームシアターセットから見捨てられた「.1君」。
パワーアンプはあるので、バス送りができるミキサーと可変型ローパスフィルターを用意しよう。
来年もよろしくお願いします。