エレキギターのオクターブチューニング

緊急事態宣言を受けて勤め先でも出社率の調整のため、週一で自宅待機の命が下っている。が、あくまでも自宅待機なので連絡があれば迅速に対応しなければならない。

 

意外と辛いんスよね。休みじゃないので外出もできない。

という訳で、今日は部屋にこもってオクターブピッチ調整に気合を入れてみました。

 

今まではハードウエアのチューナーで開放弦/12f、あとは5fとか9fとか15fとかランダムに確認して、大体で合わせてたんだけど、今回はHz表示のできるPCアプリ「SoftTuner」のお世話になってみた。

 

hp.vector.co.jp

こちらは製作者さんのサイト。ベクターとかでも落とせるよ。

Win10のセキュリティーアラートが出たけど、無視してインストールした。

 

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パネル部分のデザインは往年のBOSSのTUを思わせる。

メーターとセント表示はハードウエアのチューナーでも一般的だけど、ミソは右上のHz表示。

小数点以下なんて、ギターの構造上絶対安定しない。

左手の力加減次第で0.2~3Hz位当たり前に変わるし、そもそも開放弦だって3回弾いて3回とも同じ数値にはならないよ。

 

そんで、

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最近弦を張り替えたばかりのモノグラム

0~18fまでの実音ピッチをエクセルにまとめてみた。

弦は010~046のダダリオ。(表に書いてる10~49は間違い。)

 

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縦軸がフレットで横軸が弦。各弦の右側にあるのが本来の正しい周波数(小数点以下は1桁に省略)。

緑セルが誤差0.1以下。青セルが高いほうにずれていてオレンジが低い。でもって1Hz以上ずれているところは太字になっている。

 

結果は一目瞭然。5~6弦が高すぎ(コマの引っ張りが足りない)。1~3弦はその逆で、4弦は合格ライン。

 

で、頑張って調整したAfterがこちら。

 

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どうですか?

緑セルが劇的に増えてますよね!

6弦は限界で、これ以上はスプリングを交換しないと引っ張れないのでヤメた。9fまで緑色なら合格でしょう。

 

何度も書いてるけど、1Hzなんてちょっと指に力が入っただけで変わっちゃうレベルだからね。

3弦なんて18fまで緑で感動したよ。

 

 

で次、レスポール

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こいつがね・・・

ローポジションが上ずるのよ。

ナットが高いので限界まで削ればもうちょっとマシになるのは分かってるけど、1回ビビるところまで削りすぎちゃったもんで。

 

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弦は010~052のヘビーボトム。ダダリオ。

圧倒的にローポジが真っ青。ハイポジがオレンジ。これでも頑張って緑を増やしたんだけどねぇ。

ところどころ、特に2~3弦のローポジに太字があるのが一番ダメな部分。これがあるのでコマを引っ張り切れない。

 

恐らくだけど、ストラトに比べ弦長が短くゲージも太めなのも拍車をかけている。

でもね、音は今のゲージが一番好きなんだよね。

 

なので、秘密兵器を注文した。

 

www.soundhouse.co.jp

 

要はローポジが上ずる原因ていうのは、弦は押さえられる時に縦方向に引っ張られているので、計算通りに打ったフレット(弦高や弦の太さが無視されている)だとローポジの方が引っ張られる率が上がるからなんだ。

もちろん弦高の高いギターもそう。

ハイポジに行くと弦の全長から見て1~2mm引っ張られたところでローポジのそれとは比較にならない。

 

この製品はナットの直後、ブリッジ側に挟み込むようにして使う。

芯線の太い弦ほど音程の上がる率が高いので、6→5→4、3→2→1弦の準に0フレットをブリッジ側にずらしている。

結果としてはローポジの上ずりが解決されるそうなんですよ。

 

あまりちゃんと理解していないので、物は試しってかんじなんだけどね。

 

 

考案者のミネハラさんという方のサイトに詳しく書いてある。

www.minehara.com

主にオクターブ調整のできないアコギがメインみたいだね。

ローポジの使用率もアコギの方が高いしね。

 

 レスポールにつけた結果も後日に加筆する予定。

 

 

<翌日追記>

早速上記の商品が届いたのでレポート書きます。

 

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こんな感じ。

 

SOSよりもナットが高いとダメだから、弦を全部緩めた後1本ずつテンションかけてしっかりSOSが押さえつけられているか確認。

3~4弦あたりはナットの方が高かったので、削って調整した。

固定方法はナット同様に瞬間接着剤をチョン付け。

ナット溝あたりに白く見えているのはシリコングリス。

 

before afterを一気に見比べてみよう。

 

 

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これを見事と言わずして何を見事と言うか!!

 

ミネハラさん、これはスゴイです!!!

 

そしておまけに・・・

 

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オクターブ調整後のブリッジコマ。

並び方がアコギのようにほぼ真っすぐ!!

 

ナット側に調整機構を持ってきたようなものなんで、こうなるってことね。

弦高やゲージによってはもっとまっすぐに並ぶかも。

 

 

多少の器用さと道具は必要だけど、ローポジのウワズリに悩んでる人にはオススメできる!

 

 

モニター環境

今回はスピーカーのお話。

 

先日サブウーファーを買った流れで。

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今まで使ってきた自作ミキサーからベリンガーの小型ミキサーに切り替え。

理由はサブウーファーへのモノラル分岐。

エフェクトセンドがついている最小最安。たぶん。

 

ミキサーの右側には小さなデジタルアンプと、その下が古いVGA切り替え機を流用して作ったスピーカーセレクター。右端の銀色の箱はアリモノパーツとダイソーカンカンで作ったラインセレクター。

 

そして・・・

 

 

 

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スピーカー達。

ヤマハのMSP5は最初期型。もう20年以上使ってるんだな。考えてみると。

 

その内側にあるのがこの度ヤフオクでゲットしたイクリプスというスピーカー。

タイムドメイン式といって、簡単に言うと箱の影響を極力ゼロに抑えフルレンジ1発で位相の鮮明度を追及している。

メーカのサイトでも周波特性と音圧は分かってて犠牲にしています的なことが書いてある。

カタチもデザイン優先じゃなくて、音に悪影響を及ぼす「平行面」と「直角」を排除した結果なのだそう。

 

確かにヤマハと比べるとツイーターがない分ハイが弱く感じるけど、各楽器の分離感やボーカルのリバーブなんかがとても鮮明に聴き取れる。

 

そして、1段下のヤツは数年前にいただいた自作キット。6cmのフルレンジを、こちらはバックロードホーンという箱鳴りを生かして低音増強させる方式のモノ。

こちらもフルレンジ1発なので音が鮮明。

 

 

こいつらを上のセレクター類で切り替えつつ、ミキサーのAUXセンドでサブウーファーの音量を調整する。

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ローパスフィルターは手持ちの材料で自作。一応カットオフ周波数は可変にした。

 

まあ、映画を観るわけじゃないのでほとんど気付かれないレベルの音量でしか使わないけど。

 

それと・・・

 

 

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お分かりいただけるだろうか。

 

自作のスピーカースタンドの足を強固に安定させる箱を作り、中に30kg分の庭石を入れてある。

 

今までだと床に直置きだったので触るとグラグラ揺れていた。

これでびくともしなくなった。

それこそ昨晩結構大きい地震があったけど、そんな時にも安心。

 

 

色々共振する場所に対策してきたが、そのせいで壁にかけてあるアコギの共振が目立つようになってきた。

弦にクロスでも巻いておこうかな。

 

 <後日追記>

部屋の音響特性を調べてみた結果・・・

torayamusic.hatenablog.com

 

 

2020大晦日に思ったこと(備忘録)

3日前から腰痛でほぼ寝たきりの生活。

夜中の3時ごろに痛み始めた。

朝起きてきて椅子に座ればもう少し楽になるだろうと。

結果、地獄のような痛み。リビングでのたうつ。

 

幸い病院がまだやっていた(最終日!)ので、コルセットと湿布と痛み止めをもらってきた。

筋肉の弱りが主な原因だそう。

主要因は分かってる。

 

だらしない姿勢で足を組んで長時間過ごす。

昨日は一日PCで譜面作ってた。

 

でもここまでヤバイ痛みは初めてだ。

上半身に比べ下半身は筋肉の劣化を防ぎにくいそうだ。

もう少しチャリで鍛えることにしよう。

 

 

そんな訳で昨日はおとなしく家でレコード大賞を観てた。

ここから先はそれを観たとらやの独断に満ちた昨今の音楽業界への感想。

自分を完全に棚上げして書きたいこと書きますんで、気分悪くするかも知れないよって先に書いときますよ。

 

 

今って、横からのアングルでコンデンサーマイクに立てたポップガードに至近距離で歌う動画が流行っているらしいね。多くはスタイリストが用意したような衣装を着てソニーの900ST(業務用ヘッドフォン)をかけるのが主流のようだ。

 

また嘘くせー方向に舵を切ったな。

900STやポップガードなんて人前に出すもんじゃないぞ。言ってみれば軽トラみたいなモンだ。業務用。現場道具。

それにあんな至近距離じゃポップガードしてても「吹かれ」がすごくてまともに聴こえるわけがない。

 

あと思ったこと。

DAWで「これでもか」ってゴージャスに音を重ねるスタイルが完全に時代遅れになったね。

生バンド(弦含む)を採用したTBSの姿勢は良いと思うけど、あんな大きなステージでアコギやカホンの演奏ってのが多かった。

まあ、これも嘘くさいといえば嘘くさいよなー。

 

メインストリーム?の音楽がSNS文化の後追いが決定的になった瞬間を見た気がした。

我々のような素人のSNS動画を、価値観がずれた業界人が追っかけてますよ。ってこと。

 

 

なんで嘘くさいか?

 

それは良い曲、良い歌詞、上手い歌の3拍子が揃いすぎてるから。

何も心に残らないし、一瞬良いなーと思ってもワンフレーズも引っかからない。

だから映像の見た目とか素朴なアレンジとか表層的なところに行ってしまうのよ。

 

良い曲と良い歌詞、上手い歌・・・

これに頼りすぎてるんだと思う。あと恵まれたルックスもか・・・

「これで売れないわけがない!」

短期間で結果を出さなきゃいけない業界も苦しいとは思うが。

米津玄師みたいな逸材があちこちにいるはずもない。

 

インスタグラムで言えば、知らない人がアップした、よい景色の写真(=良い曲)にプロっぽいキャプション(=良い歌詞、上手い歌)みたいなモン。

朝日を浴びた富士山の写真と撮影地の特徴や天候なんかのキャプション。レンズの種類とか。

でもそんなのラーメン屋のカレンダーでも普通に見れるし特別感も何もない。

写真の技術や撮影タイミングの絶妙さとかいろいろあるんだろうけどね。

 

例えば、同じインスタでも富士山をバックにブ男が映ってるとする。ピンボケで。

で画像内に手書きででっかく「告白完了!」なんて書いてあるとする。

写真の完成度は圧倒的に低いが、さっきのヤツより引っかかるし、告った結果やブ男のプロフ、さらには彼女の容姿まで気になってくる。

 

 

ところで、美人の定義というのは結構数値化されているそうで、目の大きさと目の距離とか。

その数値を満たせば満たすほど結果として「平均的な」顔になっていくそうだ。

ちょっとイメージしにくいが、某国の量産型美人なんかは確かに見分けがつきにくいな。

 

歌や演奏も凡人が上手くなりすぎると平均化されていくんじゃないだろうか。

ここでいうのはあくまでも一般論での上手い下手の事ね。

声がしっかり出てるとか活舌が良いとか音域が広いとか各音域でブレがないとか。

いい曲いい歌詞も、サビメロとか跳躍メロとかいろいろメソッドがある。

 

昔は情報も少なく、教わる人やかかわる集団によって上手いの定義が色々あったんだと思う。それがそれぞれの個性に直結していたのではないかな。

でも現在では情報が隅々まで行きわたり、だれでも同じような内容のカリキュラムで上手くなれる。結果上手い歌(演奏)=没個性みたいな?

もちろん自分も含めて最低限の技術は必要だし下手よりは上手いほうが良いには決まってる。でもね・・・

 

星野源の歌を思い出してほしい。

これを歌が上手い歌手、例えば玉置浩二やエグザイルの人なんかが代わりに歌ったらどうだろう?

いい悪いではなく、イメージとしては唯一無二な星野源の魅力がハッキリしてくるのではないだろうか。

 

いい曲といい歌詞が揃っても2次元って気がするんだよね。

そこに普通に上手い歌が乗っても個性がなくて平たい傾向があるから立体感が出てこない。

 

もちろん、上手いうえで個性が消えないに越したことはないけど、凡人は個性を捨てて画一化された「上手い歌」を手に入れてゆく傾向が圧倒的に高い。

そんな感じじゃないかな。

「嘘くささ」の正体は。

 

だから、上手くなる過程で個性は絶対捨てちゃいけないんだ!!

ってのが言いたかった。

以下は国内外問わず、マネするのが困難な音楽(人)。

 

ジミヘン

レッドゼッペリン

フレディーマーキュリー

ジェフベック

キヨシロー

植木等

マイルスデイビス

その他キリがない。

 

超絶上手い人が多いけれど、凡人が練習してできるタイプのモンじゃない。

無理してマネしても嘘くさく、あるいは滑稽になるだけ。

 

来年も基礎練習は怠らず、個性を大事にしていきたい。

 

 

先日ハードオフで¥1,650のサブウーファーを買ってきた。

5.1chのホームシアターセットから見捨てられた「.1君」。

パワーアンプはあるので、バス送りができるミキサーと可変型ローパスフィルターを用意しよう。

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来年もよろしくお願いします。

2020振り返り

昨日はヱビスカフェで行われた「ヱビス紅白歌合戦2020」にお邪魔してきました。

 

www.facebook.com

Movie by ISSA

 

実に内容の濃い楽しい時間だったよ!

達郎さんのRide On Timeを演奏しました。

 

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ヴァンヘイレン賞なる出来レース感がプンプンする賞をいただきました。

写真のムック本はママがお店に飾っていたもの。「そのうちあげる」と言ってもらっていたのだ。

実にスマートなくれかただな。

 

 

さて、2020年。

生まれてから一番激動の年だったような気もする。

 

エディーの死

コロナウイルス~オリンピック延期(?)や緊急事態宣言

グレーな米大統領

菅内閣誕生

ぱっと思いつくだけでも、こんな年になるなんて誰にも予測できなかったはず。

 

そんな中で・・・

コンビニからエロ本撤去

レジ袋有料化

喫煙条例強化

なんなのコレ?

昨年までの日本のお花畑感満載さがよく表れている。

 

目先の小さなことをさも大きいように見せかけ(針小棒大という)、

仕事してるアピールに利用する屑政治家(コンビニは経営判断か)。

こんなんで日本が幸せになるのか?

 

 

 

とらやの活動としては、ほぼヱビスカフェでの演奏。

レパートリーはオリジナル2曲を含めてこの一年で約10曲増えた。

チャカカーンバージョンのチュニジアの夜は大きな挑戦だったと思う。

やればできるじゃん。

 

昨夜はヱビスの後ブーンダックのマスターと熱く語ってきたんだけど、来年の方が激動の年になるんじゃないか、という気がする。

なってみないと分からん。

自分にできることをやっていくだけだが。

 

 

ところでディアウォールでギター収納2号を作ったよ。

 

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こいつが1号。アコギ用に首が長いフック。

昨年くらいに作ったのかな。

 

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で、コイツが2号。今日完成。

簡単に作れて結構効果はデカイ。

 

 

大掃除はほぼ終わりかな。

 

トレモロスプリングの交換実験

久しぶりに音屋さんで買い物。

と言っても大したものは買ってない。

 

ヘッドフォンの修理部品と、タイトルにも書いたトレモロスプリング。

 

 

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こちら、愛用のSONYのヘッドフォン。

パッドが悲惨なことになっていた。

もう20年くらいは使ってるからな。

 

このブログでも以前パッド交換の事を書いた記憶がある。ということは前回から5~6年といったところか。

 

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SONYの純正パッドは音屋さんで在庫切れしていたようなので、Classic Proという音屋さんブランドの互換品を購入。約半額。

 

前回はウレタンリング交換をさぼったけど、今回は調達した。

 

 

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写真だと分かりづらいが、ウレタンリングはすでにボロボロでないに等しい状態。

残ったカスと両面テープ部分を除去しなければならない。

それにしてもRのほうのネジが1本尋常じゃないほど錆びているのはなぜだろう?

 

ギターの指板磨きに使うレモンオイル、これシールはがしの代用になる。というか基本的には同じもの(添加物はいろいろあると思う)。

それを綿棒につけてマイナスドライバーでぐりぐり。

 

 鼻くそのようなカスになって取れるのだが、ドライバー側にも落下してしまう。

ピンセットでそ~っとつまんで除去する作業で心が削れました。

あと、写真の白いところは紙。どうしても鼻くそをふき取るときに汚れがついてしまう。

 

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上の写真と違いが分からないと思うけど、これが限界!

結構きれいになったと思う。紙は汚くなったけど・・・

 

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新しいリングを貼っているところ。

リングなので中の大きい丸はいらない。剥がす。

 

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パッドをかぶせて出来上がり。

こちらは広げて枠にかぶせるだけ。

チャリンコのリムにタイヤをはめるカンジ。

 

 

 

 

で、本題のトレモロスプリング。

www.soundhouse.co.jp

コイツ。

 

元々付いていたものとどう変わるのかを、生音とアンプ音で比較してみた。

ギターはお気に入りのモノグラム

 

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まずは蓋を外さなきゃね。

 

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もともとついていたスプリングは4本。

以前これを3本にしてみたところ、鳴り方が悪いほうに露骨に変わったので慌てて元に戻した。

 

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こちらが交換後。

 

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スプリングのテンションが低めなので4本→5本に増えたにもかかわらず、このようにフローティングしてしまう。

裏の調整ネジを3回転閉めこむとベタ付けになった。

 

さて、お楽しみの音ですが・・・

最初にオリジナル4本、後半がRaw Vintage5本デス。

 


トレモロスプリング交換実験 生音編

 

皆さんはどう思われますか?

ワタシは正直言って元のヤツの方が良い! と瞬時に思いました。

 

マイク録りして加工は録音レベルを一律上げただけ。

動画だと違いが分かりにくいかもしれないけど、元の方が何というかガッツのある音が出ている気がする。

 

Raw Vintageは別のストラトでまた試せばいいや、と思いました。

 

で次はクランチ編。

動画の背景の通り、アンプはパス10。ペダルは自作のプリアンプとBluesBreakerのクローン。

いつも使ってるセッティングで、ギターのボリュームが5未満でクリーン領域になるようなカンジ。

 

順番は上と同じく4本→5本。

 


トレモロスプリング交換実験 クランチ編

いやーびっくりですよ!

キャラクターがさっきと逆になってるんだもの。

ちなみにDAWで別トラックに録音したので取り違いはないはず。

 

両方のアタマの部分だけ比較しても、後者のほうが圧倒的にギラついている。

後者を聴いた後に前者を聴くと「オマエ、もっと堂々としろよ」なんて言いたくなる。

 

 

結論。

Raw Vintageのスプリングはスバラシイ!

 

また音屋さんで買い物するついでに別のストラト用にも買ってみよう。

それにしても音色の変化って不思議だねー。

ギターアンプ買いました

昨日アンプを買いました。

 

VOXのパスファインダー10。

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地元のBOOK OFFにて¥1,800(箱付き)。

まさかBOOK OFFで楽器買う日が来ると思わなかった。

 

パス10は日ごろ出演させていただいてるヱビスカフェに置いてあるので、同じもの持っておけば挙動とか使いこなし度が上がるかなと。

 

評判通りイイ感じです。特にクリーントーン

音の立ち上がり感が早い。

シングル系のギターの方が相性良さげ。

 

Overdriveスイッチがあるんだけど、音出しながらONしたらビビった。

入力感度がボンって上がる。ちょっと上がりすぎな気も...

 

でね、クリーン時には目立たなかった特徴。

3kHzより上が結構伸びてて、いわゆるチーチー感が目立ってくる。

アンプで歪ませてもペダルで歪ませても同じ。

 

ペダルは普段Blues Breakerのクローンを使っていて、コイツがなかなかクリスピーなんだけど、パス10だとチーチー過ぎてキツかった。高校生の頃を思い出した。

出したくないのにチーチーな音になってしまうというw

トレブル絞ってもモコチーになってイマイチ。

 

でコイツが相性良さげ。 

ベリンガーのチューブスクリーマークローン。TO800。

音屋さんで¥2,500位だっけ?

真ん中モッコリなTS系は元々あまり好きじゃないんだけど、パス10にはいいね。

 

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アンプのつまみはマスターVol.以外だいたい半分(12時方向)。

ペダルもだいたいだいたい半分(12時方向)。

ついでにギターのボリュームとトーンもだいたい半分w。

機材の組み合わせが上手くいくと、つまみの位置って結構どうでもいい。

 

アンプのトレブルとベースは置き場所とか音量の違いを補正するだけだし、歪み具合や音のカタさは弾き方も含めギター側で随時調整しているので、アンプの個性、ペダルの個性、ギターの個性が調和していれば問題ない。

 

補正という意味ではパス10のEQはなかなか強力でよろしい。

 

 

<11/15追記>

1~2週間ほど使ってみて色々発見がありました。

最初はOverdriveスイッチをOFFにしてたんだけど、音屋さんのレビューを参考にしてOverdriveをON、Gainつまみをゼロにしたらすっかりチーチー感が消えた。

 

Gainの回路(可変抵抗)がどこかのコンデンサーと干渉してフィルターを構成しているかのように、Gainの値によって音色が変化する。

もしかしたらこれがVOXの伝統なのか?

確かにMarshallも音量によってずいぶん変わるし、その辺が再現されているような気もするね。

 

なので、ペダルもいつものBlues Breakerクローンに戻した。

トレブル/ベースは相変わらず真ん中へん。

下に書いている通りシングル系が良さげだったけど、レスポールでも実に気持ちいい音が出ることも分かった。 

 

ギターは先日紹介したモノグラムのホロウストラト

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ギブソンビンテージ版の配線に変えてあってハイパスコンデンサーもついてるので、ボリュームとトーンの位置でいろいろ音が変わるようになっている。

真ん中のつまみがマスタートーンになっていて、引っ張るとフロント+リアPUのミックスができたりする。

 

ヤフオクでだいたい¥6,000だったから、ギター+アンプ+ペダルで合計額がなんと¥10,000位だね。

スゴイ!

 

昔(90年代くらいまで)は価格がすべてという感じがしたけれど、今は圧倒的に違う。

 

別にウケ狙いで安物を買ってるわけじゃなく、出したい音とそこに到達する具体的なイメージがあれば¥10,000でも実現すると思う。

良い悪いじゃなく、道具として適してるかってことだけだと思います。

 

クリスピー系のギターはストラト3本とフェンダーのテレも持ってるけど、今はモノグラムが弾いてて一番面白い。

 


"Love You Anyway" Cameo cover TORAYA

先日も紹介したけど音はこんな感じ。

モノグラムとお店のパス10。ペダルは確かエキゾチックのRCブースターを使った気がする。

 

<11/21追記>

RCブースターの価格だけでギターとアンプの合計額を上回ってしまうという現実(笑


こういうクリーンのようでクリーンじゃないような境目みたいな音が好きなんですよ。

 

 

 

ついでといってはなんですが、写真撮ったので他のアンプもご紹介。

以前はフェンダーとかいろいろ100W級のアンプ使ってたんだけど、今は小さいのばっかり。

 

 

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まずはマーシャルのリード12。

 

本当にマーシャルらしい音がでるよ。JCM800系。

ドラムありのロックバンドでも十分使えるよ。

スピーカーはセレッションじゃなくエミネンスが入ってる。

 

折り畳みのキャリーで電車でも持ち歩いたりする。

 

 

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唯一のチューブアンプ、DV MarkのGEN15。

 

ルックスはフェンダーぽいけど、もう少し柔らかい音が出る。

スピーカーは以前紹介した自家製のキャビで、12インチのエミネンスと10インチのセレッションを使い分けてる。

 

コイツはさすがに車じゃないと移動は無理かな。

 

 

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ZTのランチボックスとピグノーズ。

こいつらはカバンに入れて持ち運べる。雨の日もOK。

但し真夏は汗が滝のように流れる。

 

 

 

上にも書いたけど、今は安くても良いものが色々手に入るので楽しいね。

訃報

今日は2020年10月7日(水)。

朝イチいつものように5chのニュース速報を見ていたら...

 

エディー死去のニュースが。

 

今帰宅し21時を少し過ぎたところだが実感がまるでない。

包丁で指を怪我して、まだ痛さを感じられないというかそんな感じ。

どこがどう痛いかなんて書けるわけがない。

 

これから何年にも渡ってエディーロスに苦しむことになるのは明白。

今日の日に何か書いておかなきゃ。

 

 

1979年9月13日武道館にて、とらや中学2年の時に初めてVan Halenに出会う。

 

ぶっちゃけ、曲は1回も聴いたことがなかった。

月刊プレイヤーマガジンで見た、鎖のストラップで吊るされた白黒ストライプのギターを抱えた姿がカッコ良かっただけ。

 

今思うと、中学2年生のたしなみとして友達と映画に行く、としまえんに行くと同じような感覚だったのだろう。

ブドーカンにコンサート観に行く。

 

新聞のチケット発売広告で見つけた、たまたまVan Halen

で、行った。学校の友達と。

 

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この日を境に人生が変わった。マジで。

中2だよ。

学校の文集にも確かエディーを熱く語った記憶がある。

「ナイフ」とか「炎」とか「地鳴り」とか...

エディーのギターを厨二コトバで必死に表現しようとした記憶がある。

 

 

どう人生が変わったか。

 

 

「プロになる」

シンプルに。

 

 

今は引退したけど、一時はプロに、そしてプロになるための努力を重ねた。

そんな人生。

もちろん、エディーはずっと憧れであり目標だった。

 

 

プロになった後、今のカミさんと知り合い

たまたま目にしたVan Halenの来日の情報。

 

サミーが脱退してしばらく活動が見えなかった後のゲイリーシェローンの加入。

Van Halen Ⅲの発表。

 

サミー時代は主に代々木とかドームがコンサートの場だったと思うが、この1999年の来日では武道館が設定されていた。

ぴったり20年ぶりの武道館での再会。

「俺はあの日の決心を現実に変えてここに来てるぜ!!」

なんだか変な意味でドキドキしたことを覚えてる。

 

 

今、ファーストアルバムを聴いている。

中学時代からずっと友達だ。

相変わらずエディーのギターは本能的にアッパー方向に導いてくる。

今までずっとそう。

 泣くとか、そういうことと一番遠いところに連れていかれる。

 

 

 

 

エディーはギターを弾いているとは思えない。

ギターは単なる手段であり、アンプのスピーカーを鳴らすことが彼の表現意識のように思う。

 

鳴らすというコトバにはいろいろなニュアンスが含まれる。

吠える

泣く

透き通る

燃え上がる

キリがないね...

ギターじゃなくてスピーカーを鳴らしてる。

 

 

 

 

iTuneはファーストが終わって1984に移行。

Jump。ヤッパスゲーや。

ギターを初めて42年。ほぼずっとこんな人にリアルタイムであこがれ続けられたのは幸運だ。

 

 

サミーやマイケルとも仲直りしてたみたいだし、往年のロックスターと違ってベッドの上で家族に看取られたのは良かった。

死に方で伝説になる必要は全くない。

 

 

パナマの間奏。ぞくぞくする!!!

 

 

こんなに楽しい人生を過ごさせてくれたのは、あなたのおかげによるところが非常に大きい。

今までの困難も音楽があったから乗り越えてこれたことが多い。

 

 

心から感謝します。

安らかに...

 

自分は明日からまた生きていきます。